面白くって感想を連打します。
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あの晴れた春の日、桜舞い散る坂道で「彼女」と出逢ったことで動き出した、俺、安芸倫也の夢―ゲーム作り。幼なじみの英梨々、憧れの詩羽先輩、従姉妹の美智留を巻き込み、紆余曲折ありながらも冬コミでの同人ゲーム完成まであと僅か…その目前で、俺が全てを台無しにした。「安芸くんが正しいことをしたと思ってる。でも、許せない」そんな言葉とともに開いてしまった加藤との距離。仲直りしたはずの英梨々のスランプ。そして、詩羽先輩の卒業。冬コミから変わってしまったサークルの関係に、俺は悩み抜き、ひとつの決断を下す。そして、また春がやってきて…。
先輩に育てられ、幼なじみと仲直りして、何とかゲームを作った消費豚の主人公。そして、あらたな受難が振りかかる。
これが5,6,7です。どれも素晴らしい。
先輩に育てられるところ、良かったですなぁ。
どうして詩羽先輩は主人公を倫也ではなく“倫理”と呼ぶのか、そして、どうして彼にどうしようもなく執着するのか。この辺が綺麗につながってくる5巻。先輩っ、惚れなおすぜ。
「だから書き始めて間もないうちは、とにかく考えるよりも書く。そして推敲は全部書き上げてから。途中で戻ったりすると、いつまで経っても完成しないわよ?」
at location 2247「他の女の子のこと、何も知らなかった。だから、いちばん身近なところからサンプルを取ってくるしかなかった」 「霞ヶ丘先輩……」 「だから、だからね……今度こそは瑠璃に勝たせたかった……」
at location 2512
そして、6巻。英梨々ンゴ、可愛かった。不幸幼なじみ路線一直線の彼女へのライトの照らし方が、さすがに絶妙。丸戸さん、すげぇすよ。
「だって馬鹿なんだもの。クリエイターって基本的に社会性や人間性や協調性や生活能力や睡眠時間をすべて犠牲にして作品の質に注ぎ込む○○○○じゃない」 「いや、そんなことないって。生活と創作を両立してる人なんてたくさん……」 「でも、人間性と創作物を天秤にかけたとき、迷わず後者を選ぶのがクリエイターよ?」
at location 1348
相変わらず、クリエーターへの信仰が崇高すぎてついていけないときあるけど。
そして、ついん、7巻。この話の、第一章が終わる。
「いいわ、わかったわ。私も覚悟を決める……ずっと飼い殺されてあげる。生殺しにされてあげる」 「人をそんな最低の女たらしみたいに言うのやめてよ!?」 「だから……諦めるの、諦めるわ」
at location 2388「あ、駄目駄目……今のわたしはショートボブ……ロングの執念深い女じゃない……」
at location 2455
先輩と英梨々を失い、加藤ちゃんと美智留と三人で、再び歩き出す再生の物語。
くぅ~~、燃える!!
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