『バールのようなもの』清水義範著 志の輔作だとばっかり……

志の輔師匠の新作落語ですが

てっきり志の輔師匠の新作落語だと思っていたのですが、実は元ネタがあるんだとか。

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清水義範さんの著書なんですね。
「本のタイトルになるくらい有名な話なの?」と思ったら短編だったのですが、侮るなかれ。
メチャメチャ面白い。

志の輔師匠の落語は新作ではありますが、古典に則った、いわばパスティーシュ。

そしてそのパスティーシュの日本の大家といえば清水義範さんなんですって。

そもそもパスティーシュってなに?

正しくはあたくしも知りませんので、ウィキペディア先生に聞いてみました。

パスティーシュ(仏: pastiche)は、作風の模倣のこと[1]。パスティッシュ、パステーシュなどの表記もある。
文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風が似ること(例:「宝塚風の舞台」)[1]。故意に似せたものを「文体模写」と訳すこともある(例:奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』)。
また、広い意味でのパロディ[1]もパスティーシュと呼ばれる。

なるほどね。ではあたくしの好きな内田百閒先生の『贋作吾輩は猫である』はこれに入るのかしらん?入らなそうね。

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日本語についての著書が多数あるのも頷けます

平易な日本語を使って読者を作品に呼びこむ力が尋常ではありません。
難しいことを簡単そうにされますな。さすがです。

この人の作品だと、あたくしはもうひとつ、「全国まずいものマップ」しか読んだことありませんが、

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もう少し、いろんなジャンルの著書も読んでみたいと思います。