石黒先生のお墨付き
いつぞやに、石黒正数先生がこんなことを言っておられたのです。
清水潔 著 「殺人犯はそこにいる」 ノンフィクション・ミステリ 読むべき! 面白かったかどうかと言ったら、間違いなく面白かったけど、そんな次元の話じゃない。夏休みに読む本を探してるなら取り敢えずこれを読むべき。 一人でも多くの人が一日も早く読むべき。
— 石黒正数 (@masakazuishi) 2014, 8月 4
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最近は読書欲に溺れている中で、尊敬する石黒先生にオススメされては読まずにゃ要られません。
その日のうちにKindle版を購入いたしました。
殺人も怖いけど冤罪もこわい
読んでみると、ジャーナリストの筆者が、かつて起こった事件について真相を突き止め、死刑囚を牢屋から引きずり出して真犯人を追う、というノンフィクションでした。
これがドラマのようによく出来ているのです。
あまりにドラマティック。
ただ、ノンフィクションですが、筆者のあまりの熱量とその史観の陶酔感に、ちょっと目眩がしました。
「真実こそ大事だ!」というのは間違いなく、正論なのですが、それを追い求めることに夢追い人独特のドランク感があるんですよね。
まぁこういう凡人ならざる功績を残せるのは、そういう、良い意味で自己陶酔感の強い人なんでしょうね。
こういう人が、本当は本当に、面白いんだ。
本自体は震えるほど凄い、けど……
やってることは凄いです。なんてったって覆しちゃうんですから。
人の人生をここまで劇的に直接変えられる人って、探したってそうは居ませんよ。
筋書きのないドラマです、人生たぁね。
あとは文章ですよね。あたくしは好きじゃあないな。
どうにもアルコール度数が強くって。すぐ回っちゃうの。
うーん、もう一度読みたくはならないかなぁ。
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