『外科室』 テーマは好きだけど読みづれぇ……

時代が変われば当然ですが、読みづらいっす。

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明治後期から昭和初期に活躍した小説家、泉鏡花の短編小説。初出は「文藝倶楽部」[1895(明治28)年]。貴船伯爵夫人は、うわごとで秘めた思いを吐露することを恐れ、手術の麻酔を拒む。執刀医・高峰と彼女の間にある秘密とは。泉鏡花独特の筆調でつづられるロマンスは、当時「夜行巡査」と並んで観念小説と賞賛された。

ロマンスはロマンスでハイレベルだし、この手の狂気的な恋愛は読書のネタとしては嫌いじゃない。
むしろ好きです。

が、ここまで読みづらいと、いくら面白くても楽しくなかったりします。

園を出ずれば丈高く肥えたる馬二頭立ちて、磨りガラス入りたる馬車に、三個の馬丁休らいたりき。その後九年を経て病院のかのことありしまで、高峰はかの婦人のことにつきて、予にすら一言をも語らざりしかど、
at location 220

兎に角、読みづらい。
鴎外の文章もそうですが、胆力が要ります。日本語も随分と変わったものですな。
1895年、つまり120年前の本が読みづらいんですから。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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