同著者の『凪渡』のほうが好きでしたね。
生きていこう、まるで挫折したことがないかのように――
主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送され、翌日、失踪。二度と戻ることはなかった……
時に滑稽なほど墮ちて、墮ちて、墮ち切った先に意外すぎる結末が……
人生の奈落でそっと輝く珠玉の中短編集。真っ当な社会生活から脱落した女の果てしない転落を透徹した眼差しで描く表題作の他、若くして他界した“仲間”に捧げる『ロング・グッド・バイ』、揺れる家族のひと時を切り取った『My Mellow Christmas』、など、初邦訳2作を含む傑作5編を収録。
依存症、性風俗、カルト……いろんな「あるある」が詰まっています。
その全部のせ感が、今回はあまり合わなかった。そこまでのオンパレードは求めていなかったのかしら。
あたくしの耐えられる我慢を超えたのかしら。
最後の方は「またか」になってしまいましたね。
この方、フランスで人気なんですって。へー。
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都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
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