いつもそうなのですが、米粒写経のライブの後はお腹がいっぱいになるのです。
そして、今回の例大祭は史上最高にお腹がいっぱい。もう、色々と考えることが多すぎて、せっかくの深川なのに飯食う気になれず。
せっかくなら山利喜の煮込みを食べたかったけど。
タツオさんの落語
役割上、そして今や立場上、まず聞けないタツオさんの落語(言い立て)が聞けました。これは本当にレア中のレア。金明竹(三代目金馬風)、浅草キッド風黄金餅、そして加えて寿限無。
タツオさんの言い立てが聞けるなんて、もしかしたらこれが最初で最後かもしれません。貴重な体験でした。
なお、タツオさんの「ジェーン・スーを倒すのはオレだ」発言に、この日一番の女性の歓声が出ておりました。
これは『東京ポッド許可局』の人気はさることながら、あの番組の『女性人気』の証左にもなるでしょう。女性の大半は『許可局』経由のタツオギャルとみた。
『大東亜黄金餅』
居島さんは最初からエンジン全開。
「行ったつもりで都道府県」を三連発。相変わらず素晴らしい演芸です。
そして猪木落語。もう鉄板ネタを最初っから惜しみなく繰り出します。
あまりに間髪入れずに似せる気絶無モノマネやでかい声と面白い顔を連発するので、こっちが笑い疲れるほど。
大笑いしましたが、「随分飛ばすなぁ」とちょっと心配になるくらいの勢いでした。あれはかなりしんどいんじゃないかなぁ。後半に響いてきそう、と勝手な心配をする余計なお世話おじさん。
なんて思っていたら、さすが居島さん。あたくしなんぞの創造のはるか上を行くコメディアン。今日一番の根多『大東亜黄金餅』が爆発します。
大東亜戦争が始まってから終わるまでを『黄金餅』の言い立て風にまくし立てるこの芸。終始爆笑しておりました。あいだに「まっつぐ」を入れるあたりで会場のボルテージは最高潮。これは歴史に残る根多ですよ、確実に。
ノンストップ100分
そして、最初から最後まで、ノンストップで100分間のスタンダップ漫才を続けた二人。最後は見事な寿限無論を展開して終演でした。
米粒写経の魅力が、かなり濃縮して入っている素晴らしいライブでした。この場に立ち会えたことの幸せたるや、「生きててよかった」クラス。来年もまたこのライブが見たい!と心から思えるし、また、来年までは生きていたい!と思える素晴らしいショーです。
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