春風亭一之輔独演会『一之輔のすすめ vol.9』 リズムが大好きだ!

前日につづいて米粒写経が観られる!ということで行ってまいりました。
しかも、今一番好きな落語家・春風亭一之輔師匠が観られるという、スペシャルタッグマッチ。
最も好きな漫才師と最も好きな落語家。その共演を見逃すことは出来ません。そこまで人間出来ていません。

なかのZEROホールは久しぶりでしたが、中野は飲み屋がそこら中にあって楽しい街すなぁ。帰りにどの店に行こうか考えながら歩けるというのは大変に楽しい。

前半

最近の独演会は、前座→独演→仲入り→独演で終了というパターンが多くて、何だか物足りないものが多く感じていたのですが、さすが一之輔師匠。仲入り前に二席やってくれました。いいね。こういうところからもう、好きだなぁ。

前座は柳家小太郎さん。さん喬師匠のお弟子さんですね。
筋が良いうえに、自分の長所をしっかりと分かってらっしゃる。親子酒にもくすぐりが沢山入っていて、いい出来でした。さん喬師匠の門下生は、いろんな才能がいて面白いですね。

さて、メインの一之輔師匠、一本目は時そば。
耳にタコが出来るほど聞いている噺で、正直、食傷気味だと思っていたのですが、師匠の時そばはそんな自分にもあっさりと対応していただける素晴らしい出来でした。
前半の客はあっさりと演じて、くどさを防ぎ、後半に新しい要素を尻上がりに入れていく。脱法ドラッグのくすぐりなんざ、好きでした。

そして堀之内。ね、笑いの多い良い噺ですよね。
原作に大筋では忠実でいながらも、随所に妙な師匠「らしさ」が入ってて素敵。お題目がラップ調だったり、少し色っぽいところが強調されていたり。もう師匠の手のひらの上でゲラゲラ笑わされていました。
こんなに笑った堀之内は初めてかも。

後半

お目当てでもある米粒写経の漫才から。
前半は、お決まりの都道府県の著名人褒めから始まって、外国語ペラペラの噺につながり、後半は落語漫才へと繋がっていく、わりと長尺の漫才でした。
江戸川江東台東墨田~でしたっけ。墨田がハングルのスミダと掛かってるだけなのに、どうして居島さんがいうとこんなに面白いのか。不思議な人だ。芸人になってくれて本当にありがたい。

さて、トリは天災。
破れては縫い、破れては縫い、ね。

これも忠実でいながら、随所でおかしい。
それもこれも、リズムがいいんでしょうね。聞いていて本当にここちがよく、それでいて自然と笑っちゃうような、そんな気になる。話芸ですねぇ。本当に。
随所に現代言葉が入ってくるのが一之輔師匠の面白いところでもあります。「だよね」とか「ごめんね」とかね。江戸の町人が急に現代ぽくなるの。緩急がすごい。

6月にも渋谷であるようなんですよね。これも行かねばならんかなぁ。

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