『かくかくしかじか』 東村アキコ作品でしかありえない

とにかく多作ですよね、この方。

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はじめて読んだのは『ひまわりっ』でしたけど、この頃から何も変わっていない。
『かくかくしかじか』だって自伝のように言われてますけど、もともと『ひまわりっ』だって自伝みたいなもんでしょ。
自分を切り売りしながら、でもものすごい速度で書き続ける姿はとても格好良くて憧れますけれども。

そしてとにかく雑

多作ゆえなのかしら。とにかく雑ですよね、絵が。
物語も雑です、いい意味でね。

絵と物語の雑さが、いい疾走感を出しているんです。

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一こま一こまに、拘らないからこそ出せる疾走感。

上野の龍のようなもんですね。大作を描くにはチマチマしたことなんざ邪魔になることもある。そして確かにこの『かくかくしかじか』、面白いんです。

自伝、まさに自伝

『ひまわりっ』も自伝でしたが、今回もあの路線。
あたくしはあの『ひまわりっ』の名作ぶりを誰よりも評価している自負があるわけで、勝手に。だから、当然面白い、最高。半端ないっす、東村先生!!

ニクいくらいに『ひまわりっ』にオーバーラップする物語、たまらないっす。
『ひまわりっ』のときに亡くなっていた先生、あれが今回の日高先生ですね、そうですね、ええ。

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しかも日高先生って。日高って。
あの『ひまわりっ』に出てきたぶりっ子のモデルなんでしょうか。
モデルではないか、インスパイアなんでしょうか。

森見作品に出てくる『明石さん』のようなもんでしょうか。実在の人物にオーバーレイさせているんでしょうか。

五巻まで読むと号泣メン!!

マンガ好きの友達からの評価がめっぽういい本作。
「まじで最後まで読めって!」みたいなことを言われるのですが、まだ読んでません。

いや、『ひまわりっ』信者としては読まなきゃいけないとは思っているんですがね。
とはいえ、なかなか森見作品を読み返したり我輩は猫を読んでいたりすると時間がなくってさ。

てへ。すぐ二巻読みたいと思います。