『「投資信託にだまされるな!」にだまされるな!』 タイトルが邪道

本のタイトルが邪道すぎて、せっかくの内容の良さが霞んでます。

[amazonjs asin=”4766784650″ locale=”JP” title=”「投資信託にだまされるな!」にだまされるな! 従来の「10年ほったらかし分散投資」はダマされて当たり前!”]

他人の著書の足を引っ張るような真似をする人の本は、仮にためになったとしても見習いたくはないものです。

とか何とか思っていたら、内容はわりとまとも。
見習うべきところもありました。

でも、いくら内容がよくても、このタイトルはないわ。性根腐ってるとしか言いようが無い。

ゼロ成長前提で考える

確かに、経済がすべてゼロサムゲームだったら、投資はギャンブルになります。

その理屈でいうなら、この著書のサブタイトル「従来の「10年ほったらかし分散投資」はダマされて当たり前!」というのは頷けます。

ゼロ成長を前提として、いろいろ考えるのは、個人的な経済観に合わないわけではないです。

倹約こそ最大の貯蓄

これはね、本当にそう。

いくら稼いでも、稼いだ先から使ってったら意味ないですからね。
貯める気があるならまず貯蓄から。これは本当にそう。

なんだ、いいこと言うじゃん。

具体的な資産運用の話は説明が下手

んで、「じゃあ具体的にこの人、どうやれって言ってんの?」ってところになると、言いたいことが分からない、分かりづらい。

いきなり結論がきたり、言いたいことの前提が意味不明だったり。
つまり、文章が下手なのです。分かりづらい。

ためになったのは2つ

結局、自分のためになった話は以下の2つです。

  • インフレや不況などにコモディティ(商品先物)は強い

知識としては知っていましたが、この本の説明が一番分かりやすかったです。

  • 外国債権を買うときは為替にも注目。円高傾向と不況傾向が重なるなら買い

これも、知識としてはありましたが、説明が納得ものでした。

結論

もう少し分かりやすい文章を書ける人に、構成が頼めていれば、もっといい著作になったでしょうけどね。
でも、ま、タイトルの品の無さだけはどうしようもないですわ。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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