『きみにしか聞こえない』 32歳にゃ聞こえない作品

ちょっとセカイ系すぎて、32歳にゃ辛い。

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私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。

高校生の時分に読んでいたら、それなりに感情移入できたのかもしれませんが。
今はちょっと、読みどきではないですな。

普遍性という意味では弱かった。そういう意味では古典とは成り得ない作品。

なぜ、アサトにだけ、他人の傷を移動させる能力がそなわったのだろう。穢れのない魂にだけ備わる、自己犠牲の力なのだろうか。
at location 1451

こういう、ただ切ないだけのフレーズを並べ立てることで感動できる感受性を、もうあたくしゃ持っていないのね。悲しいことに。

dramastyle様より引用

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