急いで文通をはじめました。
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マサルはどうして国際文通に関心を持ったのか」とフィフィが尋ねた。 「それは、母の影響が大きい」と僕は答えた。そして、母がドイツ人と文通していた話をした。 僕の母は、昔、ドイツ人と文通していたことがあるという。
せっかく英語を勉強したんだから、こういうことすりゃ良かったのに。なんであたくしゃ、そこに頭が回らなかったかな。しかし佐藤さんの家は本当に文化資本が高い。
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ただ、母は国際文通はとてもよい勉強になると言っていた。父も、『俺もママくらい英語ができれば国際文通をしたんだけれど』といつも残念がっていた。僕には『国際文通を通じて視野を広げろ』といつも言っていた」 「僕の両親も同じことを言っていた。僕たちの両親は不思議なくらい似ている」
やはり親の影響というのはどこまでも大きい。あたくしもいい影響を与えられる親になれるだろうか。
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「ルーマニア人は、ルーマニアスラブ民族に囲まれたラテン民族の孤島だという意識を持っている。だから、フランスやイタリアに関心が向かう」
ルーマニアは「ローマ+ニア」だと世界史で習ったな。
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「僕はハンガリーからルーマニアに来ました。僕がホームステイした先の家族はルーマニアを嫌っていました」
「ハンガリー人はみんなルーマニア人を嫌っているよ。もともとハンガリーの国土だったトランシルバニア地方をルーマニアは軍事力で奪った。しかもこの地域のハンガリー人は貧困に苦しんでいる。それに親族訪問も厳しく制限している」
今でもこういう統制はあるのかしらね。両国は今でも仲が悪いのだろうか。今でもルーマニアはシェンゲン協定未加入だけれども、これはどういう経緯なのかしら。
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翌日、幼稚園に行くと、担任の先生の僕に対する態度は、以前と変わって、とてもていねいになった。もっとも、体操の時間に「悪い見本」を見せるという、この先生のやり方は変わらなかった。ただし、犠牲者が僕以外の園児になっただけだ。幼稚園は楽しくなかったけれども、僕は無理をして通い続けた。
このあたり、教育というか人生の指針の問題かも。誰かを槍玉にあげるようなマネは、必ず誰かを辱め、落とし入れる結果となること、肝に銘じなければなりませんね。
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