そいや、彼の著作は未読だったんですな。
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作家でありながら、文藝春秋を作った実業家。
みたいな認識しかありませんでした。
しかし、この作品は短いながらもすごかったです。
人間の嫉妬や自尊心、また利己的な思いやりなどが、短くも生々しく描かれておりました。どっかの偉い坊さんが「人間の欲で最後まで残るのは嫉妬心」とおっしゃっていましたが、まさにそれを痛感させる素晴らしい文章でした。
難を言えば、国定忠治って、今やすっかり消えましたね。
あたくしは落語をはじめ演芸好きなので知っていただけで、もはや国定忠治や清水次郎長なんてぇヤクザは、現代では好まれもせず、また、評判にもなっていないような気がします。
国定忠治を知らずとも読める面白い作品ですが、そのあたりの入り口で損をしているような気がしないでもない。
とまれ、間違いなく名作。素晴らしい作品でした。
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都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
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