フィクションなのかノンフィクションなのか、分からないのがいい。
という時間軸に交錯する群像を、関川夏央の気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!
1987年から96年まで連載されたそうな。
漱石や鴎外に迫る物語。本当にそんな会話したのか、証拠は残っているのかきになる部分がたくさん。なまじ文献が残っているだけにね。
人伝には、「ほとんど作り話」らしいですが。でも、あったかも知れない。そこがいい。
小泉八雲を追い出したかたちになった漱石の苦悩。本当にこんな顔、していたかも。
また、英国での虐めというか惨めというか、そういうものに花瓶になっていた漱石の苦悩たるや。本当にこんな顔してたかも。
この顔、好きだなぁ。絵が上手。小林まこと先生みたい。
The following two tabs change content below.
都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
最新記事 by 写楽斎ジョニー (全て見る)
- トム・フーパー監督映画『英国王のスピーチ』感想 コンプレックスの克服!ではあるけど - 2024年4月29日
- 武田綾乃著『飛び立つ君の背を見上げる』感想 俺達の夏紀! - 2024年4月19日
- モーリス・ルブラン著『奇岩城』 俺のホームズになにしてくれてんだ - 2024年4月9日