面白くも、そこまでハマれなかった『七夕の国』

好きな人が多いわりに、あたくしはそこまでハマれませんでした。

ちょっとした超能力が使えるのが取り柄の南丸こと、ナン丸はある日、知り合いでもない民俗学の教授・丸神から呼び出しを受けた。だが丸神は調査のため「丸神の里」へ行ったきりで戻っておらず、残された研究生からは「教授とナン丸は、同じルーツを持つらしい」と告げられ、心当たりを尋ねられた。だが何も知らない――。いっぽう「丸神の里」東北の丸川町では、殺害方法のわからない猟奇事件が起きた。失踪した丸神教授の研究内容と足取りを追って、丸神ゼミとナン丸は「丸神の里へ」おもむくが…。

綺麗にまとまっていて、読みやすい。テンポもいい。
しかし、あとちょっと足りない。

この特殊能力の正体、というかカラクリは最後まで分かりません。また、カササギが何のために丸川町に根を下ろしているのか、何となく語られますが腑に落ちる説明ではなかったです。

その辺のモヤモヤが解決されないまま、最後まで行ってしまったのが、面白かったのにハマれなかった理由かな。

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