男にもおすすめ『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』2

肩ひじ張って生きてるのは男も女も一緒、という理解でいいかしら。

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結婚も出産もせず生き長らえていると、生きることはまるで 賽の河原で石を積むのと同じに思えてきますね。それでも、いくつになってもみずみずしいあだ花を咲かせるのは楽しい。  勤労と納税と己の再教育には抜かりがないので、国民としての義務は果たしていると言えよう。私たちは、当面これでいいのだ。

いいんですよ、それで。
憲法のことは詳しくはないですが、教育を「己の再教育」としても問題はないのかしら。子女がいなきゃ構わないのか。

位置: 2,149
SNS浸透以前の脳内リベンジでは、火種は元彼のささいな進捗情報。それを自分の妄想を燃料にして燃やしていました。ささいな現実(進捗情報)をA子さんの妄想で肉付けしていくので、妄想と現実(元彼の本当の生活)はどんどん乖離します。そうなれば、いつか現実と妄想の答え合わせをする日が来た時に、A子さんは必ず現実に切りつけられ、鮮血を流してブッ倒れる。大量出血はするものの、傷跡はスパッと切れの良いものなので、時間が必ず傷を癒やしてくれるでしょう。脳内リベンジには、都合の良い妄想で己を鼓舞する作用と、現実と妄想の乖離による過去への決別の二つの作用があります。勝手な妄想は、必要な通過儀礼なのです。この大事なフェイズが、SNS浸透以降では省かれてしまう。

昔の想い人などが容易に生活に浸食してきては、平常心で生きていられません。だからあたくしはFacebookをやらない。おのれの情報も公開しない。

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次から次へと東京というリングに上がってくるレスラーは煩いものですが、趣向を凝らしたマスクにはハッとするほど素敵なデザインもあり、なによりリングの上で戦うのは楽しそうに見える。実のところそれはちょっと羨ましくもあるのですが、派手なマスク姿を幼馴染に見られでもしたら恥ずかしいので、私たち東京出身者は、このリング上で覆面レスラーになりづらい。東京生まれ東京育ちにとって、ここはリングではなく地続きの人間関係がある茶の間ですから、かぶりつきで伝説の試合を見るのがせいぜい。その場に立ち会っていたことを、のちのち人に羨ましがられたらラッキーです。

東京は東京出身のために存在しない。マスクド・地方民のためにあるという新説。あたくしは大いに賛同します。あいつらマスク被ってやんのか。だからはっちゃけられるんだ。

あたくしは出来ない。限りなく地続きだから。親もいるし。

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地方出身の友達が「東京はみんなのもの」と言ったことがあります。これには大変驚きました。「いろいろしがらみはあるけど、やっぱり落ち着ける地元」を残したまま、東京でやりたい放題やってる癖に、なにを自分勝手なことを言っているのか。

だからこそ、ちょっとこういう意見にムッときたりする。「お前らが好きかって荒らした土地で、あたくしは死ぬまで生きるんだ」と怒鳴ったりしたくなる。

ま、死ぬまで東京かどうかは知りませんが。

位置: 2,222
東京に生まれ育つ者は、既得権益に恵まれるか、自覚的に強者にならない限り、前向きな意欲に満ちた来訪者から悪意なくレイプされ続けるのです。

言葉は過激ですが、まぁ、言っていることはさもありなん。

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Facebookの子供の写真を見て私の感情が揺らぐのは、私が結婚していないからとか、私に子供がいないからとか、そんな理由ではなかったのです。私の持っていない「婚姻関係」や「親子関係」を持つ同年代の友人知人に、嫉妬していたのではなかった。むしろ立ち位置は逆でした。私は、父親に世話をされている女児(つまり数十年前の私と同じ存在)に嫉妬していました。なぜなら、子供時代にそんな風に父親に可愛がられた覚えが、私にはなかったから。

親として、これほど恐ろしくも嬉しくもある言葉はありません。
いま、子どもたちを愛することが、数年後の娘にもしっかり影響を与えてると思えば、背筋も伸びる。

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これはマズいことになった! 私は焦りました。なぜって、私が中年にもなってまだ「幼少期に父親にも母親と同じようにかまって欲しかった」と思っているのだとしたら、現在育児に参画している男性は、それこそもろ手を挙げて私に賛同されるべきなのです。なのに、私はその人たちに「働けよ」と思ってしまう。自分がその機会に恵まれなかったという身勝手な理由で、彼らの積極的な育児参画を否定的に見ているのです。これは、見知らぬ女児に「私より良い思いをしてはいけない」と思っているのと同じ! 私は自分が恐ろしくなりました。

とても人間臭い、いい告白ですね。
「私よりいい思いをしてはいけない」というのは人目をはばかるセリフではありますが、何よりも人間臭い。その気持ちといかに付き合うか、どう付き合うかが大人かどうかを決めるのかもしれません。

パーソナリティーとしてジェーンスーさんが愛される理由が分かったような気がします。

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とは言え、自分の功績をまるで認められないと、働くモチベーションが下がります。私は手柄アピールマンが視野狭窄 に陥って直属の上司だけに焦点を合わせている間に、他部署とのコネクション作りに専心しました。特に、他部署の上長を頼りにするのはオススメです。自分がいまやっていることを話しながら、その上でどうしたら良い結果につながるかを、ガンガン聞きに行きました。
上長は上長同士つながっているので、直属の上司に手柄を過剰にアピールしなくとも、私の働きはそれとなく直属の上司の耳に入ります。縁の下の力持ちは誰か、周囲にじわじわと知らしめながら、私の知識も増えました。

ビジネスパーソンとしてのスーさんも、とても優秀。あたくしは傍にいたら苦々しく思っていたでしょうが。仕事頑張っている人を素直に応援できない。嫌な性分ですね。

コネクションとか作っている人を鼻で笑う、そういう根性があります。よくない。

とはいえ、本著は大変面白い。男にもお勧めしたい。

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