吉田大八監督作品 映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』感想 あの時代のサブカル

ステレオタイプをうまく逆手にとった、という印象。

「劇団、本谷有希子」の主催者で作家としても活躍する本谷有希子の大ヒット戯曲を、佐藤江梨子主演で映画化。女優を目指して上京したものの全く芽が出ない自意識過剰の勘違い女・澄伽、かつて澄伽の秘密を漫画に描き暴露してしまったために彼女から壮絶ないびりを受ける妹・清深、姉妹の間で板ばさみになってしまう兄・宍道、お人好しの兄嫁・待子。澄伽の帰省をきっかけに巻き起こる一触即発の人間模様を、ブラック・ユーモアたっぷりに描く。

あの時代のサブカルの要素が色濃い。馴染みのある自分としては、大変に懐かしい気持ちに。

佐津川愛美さんのホラー漫画家ぷりとか、佐藤江梨子の傍若無人さとか、全部いい感じでみられた。背景説明不要とはこのこと。国内フィルムは見るまでのハードルが低くていい。

それでいて、ちゃんと作中で裏切ってくれる。たまらないね。
タイトルも秀逸。あの時代の、古き良きサブカル臭がする。

The following two tabs change content below.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする