映画『遊星からの物体X』感想 これは良きエイリアン

食い入るように最後まで見てしまった。こういうのが見たかった!という感想。

「ハロウィン」「ニューヨーク1997」などで知られるジョン・カーペンター監督が、ハワード・ホークス製作の古典的名作「遊星よりの物体X」をリメイクしたSFホラー。極寒の南極観測基地という閉ざされた空間を舞台に、宇宙から飛来した生命体に襲われる観測隊員たちの恐怖を描いた。南極の大雪原。一匹の犬がアメリカの観測隊基地に現れるが、犬の正体は10万年前に宇宙から飛来し、氷の下で眠っていた生命体だった。生命体は接触した生物に同化する能力をもっており、次々と観測隊員に姿を変えていく。このままでは、およそ2万7000時間で地球上の全人類が同化されるということがわかり、基地は通信手段、交通手段を断って孤立。そんな状況下で、隊員たちは次第に相手が生命体に同化されているのではないかと疑心暗鬼に包まれていく。

いや、これは怖かったです。

現代っ子で申し訳ないのですが『進撃の巨人みたい』などと思ってしまった。
逆だっつーの、ってね。
でも人間の本当の敵は人間ってのは普遍性のあるものだなと改めて思いましたね。

あとSF描写ね。気持ち悪さが本物で思わず食い入るように見てしまった。ホラーとしてもよく出来ている。またクリーチャーの造形も良い。『エイリアン』より好きだ。

思わせぶりな伏線を回収できていないんじゃないか問題など、ミステリとしては今ひとつの気もしますが、それでもさすがの名作でしたね。

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