後ろの席の人が始終「顔が面白い」と言ってウケてました。
なるほど、そういう見方もありますね。
確かに権太楼師匠は顔が面白い。
滑稽噺なんてやると、それが十分にプラスに働いてますね。
柳家ほたる『祇園祭』
江戸っ子の啖呵が気持ちいい話。
やってみたいけど、一方で関西弁に自信がないので無理かな。
金明竹とかなら、なんとかエセ関西弁でもいけそうですけどね。
バカバカしくって気持ちいい高座でした。
柳家権太楼『お化け長屋』
いきなり大家さんに怒られた後から入る型でした。
この入りだと、初めて聞く人に分かりづらくはないか、などと心配してしまう無粋者のあたくし。
しかし権太楼師匠の会場にはそんなリテラシーの低い人はいないようでした。
玉川奈々福『金魚夢幻』
人生初の玉川奈々福さん。
やっぱり声がすっと通っていて気持ちがいいですね。
滑舌自体はそこまで良くなくとも、喉がいい。あとクスグリの入り方がお上手。羨ましいですな。
浪曲に慣れていないせいか、演芸を腹で消化するのに時間がかかってしまって。
なかなか素直に楽しむというのも難しいものですな。
柳家権太楼『唐茄子屋政談』
お目当て、長講一席。
サゲまできっちりやりましたね。流石にお疲れの様子でした。お疲れさまでした。
勘当から身投げまでの流れが、他の方より圧倒的に早かったような気がします。ここを端折ったのか、芸がそう思わせたのか。
とにかく、この場面は肝ではなかったような印象。
逆に、このおじさんの人情家っぷり、若旦那の義士っぷりが強調されていました。
なるほど、より人情噺に寄せてきた、ってことですかね。
夏のお話。
気持ちもいいですし、色々と考えさせることも、大ゴザンス。
今日はみっちり回想して、あーでもないこーでもない、やろうと思います。
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