子供の時、児童館だかどっかでこのビデオを観て、それ以来忘れられない映像があります。
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東京を焼け野原と化した大空襲。生きのこったのは…。戦争をにくみ、強く平和を願う作家と画家が生みだした迫力ある大型絵本。
ビデオはどこにも在庫がなくて、借りられず。
原作となった絵本を借りて読んだのですが、まぁ~救いのない。
救いのない現実を元に描いていて、そもそもの目的が「東京大空襲を風化させない、後世に伝えていきたい」ということなのだから、当然ちゃ当然なのかもしれませんが、それにしても救われない。
地獄を描くにしても、もうちょっと、なんというか、遊びがあってもいいように思いました。そら、戦争はいけない、空襲の恐ろしさを伝えたい、そういう気持ちは伝わりますがね。ありのままぶつけて、あたくしのように忘れられない映像を脳裏に貼り付けさせられて、それで作家は満足なんでしょうか。
どうせ残すなら、面白い、ワクワクする、明るい気持ちになる。そういうものを選びたいと思うのは、平和ボケの戦争非経験世代の甘えた発想なのかもしれません。けれど、あたくしは断然そっちの方が好き。
せめて母親か息子か、どっちかは生かしてやろうよ。
猫ばっかり残さないで、さ。
だってこれ描いた早乙女さんだって田島さんだって、空襲をうけて生きていたわけじゃん。
作品の筋に文句をいうなんてなんて野暮なことをするのか、自分でも分かりませんが、それにしても救いのない話でした。
あたくしはこれを娘に観せたいとは思いません。
少なくとも、中学まではね。遠ざけることもしませんが。
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