ミステリとして謎が軽すぎる印象。
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美術館で警備員を務める青年・親切守。彼が警護するエリアには訪れるたび、決まってある絵の前で立ち止まる白髪の美女がいた。彼女は掟上今日子。またの名を、忘却探偵。二人は警備員と観覧客のはずだった。美術品を巡る、数々の難事件が起こるまでは――。
謎が、その、分かっちゃうとまでは行きませんが、解かれても「ふーん」程度の感想。膝を打つような感動を期待してしまうあたくしがイケないんでしょうか。
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「親切さんからの情報提供が細部まで色彩に富んでいたから、そのお話だけで現場や状況がイメージできたというだけです──ともすれば謎解き役の手抜きとも受け取られかねない、安楽椅子探偵みたいな手法は、どちらかと言えば主義に反するんですよ。靴底をすり減らす、現場百遍の探偵でありたいものです──まあ、今回の場合は、既に現場である美術館には、何度も足を運んでいるわけですし、特別によしとしましょう」
言い回しがまさに西尾維新。
独特の文体というか、個性ですよね。そういうのって読者としても凄く気持ちいい。
読みやすすぎてあまり印象に残らず。
じっくりと腰を落ち着けて筆者と知恵比べをするようなミステリは、なかなか巡り会えないものですな。
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都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
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