親は選べないですからね。『万引き家族』じゃないけどさ。自分の親に不満はないが、こんな親の元で育ってもみたかったな。それはそれで大変なんだろうけどさ。
位置: 595
嫌な人がいるのは当たり前で、無理やり好きにはなれない。だから僕は、「誰とでも仲良くする方法」ではなくて「嫌な人への対処法」を教えたいし、それが子どもに役立つ親の悪知恵だと思う。
何歳くらいになったらわかるのかな。5歳の娘にもわかるかしら。
蝶よ花よで育てちゃったからなぁ。
位置: 704
好きな女の子と旅をするのは楽しいと思うが、それは旅というより泊りがけのデートだ。
たとえ海外でも友だちと旅をするなら、それは南極だろうと北極だろうと、八王子のスタバで話しているのとまるで同じだ。
やはり一人旅ですか。留学もさせてみたいな。お金はかかるけど、きっと楽しい。自分が学生の時には、留学する人も周りにはいたけれど、自分がする気はまるでなかった。内向きでしたね。
今、やっておけばよかったと思わないでもないです。無理にでも行かせることが、人によっては子どものためになるでしょうね。
位置: 931
仕事には、お金を稼いで食べていくための「ライスワーク〈ricework〉」と、お金と関係なく生涯やっていきたい「ライフワーク〈lifework〉」があると言われる。
良い言葉だ。ライスワーク。まさにそれに忙殺されていますよ。あたくしのようにマネタイズの苦手な人間は一生ライスワークとライフワークを続けるんでしょうね。
位置: 1,039
息子が 18 歳になったら、100万円あげようと決めている。
100万円という数字にこだわりはないが、そのころの物価で 30 代公務員の給料3カ月ぶんを1回でぽんとあげて、夏休みなど一定の期間で自由に使わせる。
若いうちに時間とお金があると、何かしら行動するだろうから、やりたいことが見つかりやすくなる。息子が生まれてすぐに、そのための貯金も始めている。
良い考えだな。あたくしも貯金しておくか。3人だから300万。なかなか大変だ。でもやる価値はあると思う。バイトも大切だけどね。ためにならないバイトも多いから。少なくともあたくしはバイトから得るものは少なかった。
位置: 1,087
体調を崩してまず最初に思ったのが「子どもにお金を残さなければ」だった。
だが、それは一瞬で「お金を残してもしょうがないぞ」に変わった。
おなかがすいている人には、魚をあげるより釣りを教えたほうがいい。
子どもにお金を残すより、子ども自身がお金を生み出す方法を教えたほうがいい。
お金のために働かないように、お金を夢や目標にしないように、息子には、お金に縛られない人になってほしい。それには、ある程度のお金が必要だ。死ぬほどおなかが空いていたら、食べること以外、考えられなくなる。
お金も同じで、余りにも困ると、お金以外のことが考えられなくなる。
死ぬほどお金に困らなくても、わずかなお金で長時間縛られる働き方だと、物理的に時間と体力がなくなり、やはりほかのことが考えられなくなる。そういう仕事の多くは単純作業だから、夢をかなえるツールにもならないし、能力すら上がらない。
へとへとになるまで働き、残りのプライベートはスマホゲームをして過ごしていたら、インプットもアウトプットもできない。こうしてライフワークを忘れていく。
まったくそうだな。完全に同意。
お金のことを忘れていられる程度にお金がないと不幸ですね。これは本当にそう。夢ばかり追ったり金ばかり追ったりも大切だが、あたくしはそこんところは教えたい。
位置: 1,117
まず、おこづかいは、「おこづかい+おだちん」にする。仮に毎月500円という固定給なら、何かお手伝いをしたら「はい100円、おだちんね」と歩合制で増やす。お手伝いをすればするほどおだちんが増えていくことで、社会の仕組みを学ばせたい。おこづかいで何を買うかも、「投資になる買い物かどうか」を考えてほしい。
たとえば僕は、結婚式の引き出物カタログでは、必ずボールペンを選ぶ。バッグなども載っているけれど、カタログにあるのはだいたい定価3000円の品だと考えると、長く使いたいようなバッグではないだろう。だが、3000円のボールペンなら比較的高級品だし、人に気軽にプレゼントもできる。ささいなことだが、息子が会話できる歳になったら、こんなことも教えていきたい。世の中には安い3000円と高い3000円がある。
良い考え。こういう具体的な考えを、病身にして考えてるんだからすごい。逆か。病身だからこそ、考えるのか。
実践できるかどうかは分からないけど、指標にしたいな。
位置: 1,183
写真でも狩猟でも、それだけを自分の世界にしてしまうと面倒くさくて生きづらい。
だから息子には、仕事にも趣味にもとらわれてほしくない。 僕は浅く広く多趣味なほうで、息子にもそうしてほしいと思う。熱しやすく冷めやすいのかもしれないけれど、そのくらいでちょうどいい。
わかるなー。親のエゴだということも踏まえて。でも一方で、突き詰めて欲しいとも思う。要は向いているほうに、好きなほうに、進んで欲しいってことだな、あたくしの場合は。
位置: 1,334
何年も連絡をとっていなかった知人からのお見舞い電話には、安易な励ましと、その人の身の上話がもれなくセットでついていた。
何事も経験しないとわからないと思う僕だが、ガン患者はガン以外で苦しめられるという事実をガン患者になって知った。闘病なんて言葉があるけど、ガンはガン細胞と闘うだけじゃない。
味方であって欲しいはずの友人や親族、足並みをそろえるべき家族や医療従事者とすら場合によっては闘わなくてはいけないのだ。
どこから聞きつけたか知らないけど変な宗教の勧誘とかね。とにかく人の不幸に集りたがる人が多い。どうにかしてほしいね。
いや、本当に考えさせられる名著でした。またお考えを聞きたいです。
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