アニメ化を経てのスピンオフ的なやつ。
サイドストーリー好きとしてはたまりません。行間!行間が!ありすぎて!
位置: 491
「ほう、『私のお気に入り』か」
「あ、ちょっとあすか、勝手に見ちゃダメ」
アンケート用紙をのぞかれたのが恥ずかしかったのか、香織の頬に朱が混じった。むくれたように頬を膨らませた香織の頭を、あすかが笑いながらなでている。その 眼差しの柔らかさになんとなくドキリとして、久美子はとっさに視線を 逸らした。なんというか、見てはいけないものを見たような気がした。位置: 557
飼い犬を褒めるかのごとく、あすかがみぞれの頭をなでている。他者にあまり関心がないみぞれもあすかに褒められることはうれしかったのか、どこか満足げな顔でじっとその場に静止していた。それを眺める香織の眼差しは普段よりもどこか 剣呑 であるような気もしたが、久美子はそれを気のせいと判断することにした。この二人の関係性を探り始めると、なんだか危ない一線を越えてしまう気がする。
アニメのときはそんなに出てなかったけど、武田先生はわざと出してますね、この二人のカップルっぷりを。たまりません。
あすか先輩とみぞれ先輩の絡みもいいですよね。本編では絡むことのなかった二人。
位置: 723
『トランペット吹きの休日』、または『ラッパ吹きの休日』とも呼ばれているこの曲は、ルロイ・アンダーソンにより一九五四年に作曲された。休日という題名ではあるが、主役の三本のトランペットは細かなパッセージを休みなく吹かなければならないため、トランペット奏者にとってはハードな楽曲となっている。
まったくクラシック音楽の素養がないので、タイトルだけじゃわからなかった。便利な時代ね。しかし休日って感じ全然しないね。
位置: 1,799
尋ねると、麗奈は気恥ずかしそうに眼を伏せた。近くにいると、彼女の睫毛がずいぶんと長いことがわかる。身近にいないとわからないことは、きっとほかにもたくさんあるのだろう。願わくは、それを見つけるのが自分であればいいと久美子は思った。
最終的にはこの二人の関係なんですよね。麗奈と久美子。
バディものといっても良いのかもしれない。
位置: 1,973
-- 「黄前」という久美子の名字は珍しいですね。
武田 先輩に黄前さんという人がいて印象に残っていたんです。ほかにも「 鎧塚」など、京都で耳にする名字を意識して入れてみました。
そして後半には作者やアニメ関係者のインタビューが。
黄前、鎧塚、なんて本当にある名字なんだなー。
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