漫画版『センセイの鞄』感想 センセイごめんなさい

先に漫画から入る不孝者。

日本文学界の至宝・川上弘美と日本漫画界の巨匠・谷口ジローのかつてない幸福な出会い! 谷崎潤一郎賞受賞の名作を完全漫画化。「遠いようなできごとだ。センセイと過ごした日々は、あわあわと、そして色濃く、流れた。」

本が簡単に手に入る時代に、なぜ原作から読まないか。原作も読む。けど、先に漫画から読んじゃった。読みやすいんだもの。

しかしどうしてこの行間あふれる物語性の薄いものに惹かれるかね。あたくしも年取ってから教養ひけらかして若い女の子といい仲になりたいのかしら。

頑固親父。そこがセンセイのいいところだ。偏屈。それもいいところだ。
しかし妙な品の良さがある。教養のなせる技かしらん。

生き別れた妻との思い出。
破天荒な人だったんだな。妙な親近感がわきます。

急に百閒を持ち出す。
あたくしもよく百閒を持ち出して苦笑いされますけど、それはやはりセンセイとあたくしの行いの差でしょうな。センセイが百閒を持ち出すとどうも、しっくりくる。

妙なスイッチが入って発句しまくるとき、あるよね。俳句は作りやすいしね。

さて、面白かった。ちゃんと原作も読もう。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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