『東西ミステリーベスト100』感想 未読の多い参考書として

どういうのに権威があると思えばいいのか、という資料として。
とりあえず権威は抑えておく、これ、基本ね。

あの傑作ガイド『東西ミステリーベスト100』が帰ってきた! 古典、新作取り混ぜてのオールタイムで、ミステリー傑作中の傑作とはいったい何か? ミステリーファンなら誰でも考えてみたいこの問を、日本推理作家協会、SRの会、各大学ミステリークラブ、各地の読書会、国内外のミステリー通などに大アンケート! 国内・海外全202冊を「あらすじ」と「うんちく」で紹介する。既読者には備忘の一冊。これからの方にはマストガイドに。文庫版おまけとして、100位以下の100タイトルリストも特別追加。四半世紀ぶりの大改訂版!

この「あらすじ」はあくまで思い出し用に。これだけ読んだって何も分かりゃしないからね。

位置: 135
千街  綾辻行人が三作入りましたよね。『十角館の殺人』が8位、『時計館の殺人』 が 20 位、『霧越邸殺人事件』 が 82 位。『十角館』が作品単体として『時計館』や『霧越邸』より出来が上かというと、それはどうなんだろうと正直思います。この結果はやはり、『十角館』から新本格が始まったという歴史的な意味合いも大きいんでしょうね。
杉江  いわゆる里程標的評価ということでしょう。

恥ずかしながらまだ未読だわ。この3冊は行っておこうかな。

位置: 241
杉江  鮎川哲也で言えば、『黒いトランク』 の 11 位はまあ当然としても、『りら荘事件』( 33 位)の評価が上がりましたよね。

恥の上塗りですが、鮎川哲也氏も未読でありました。読みます。

位置: 251
杉江  古典と新本格が目立つ半面、その間に書かれた七〇年代までの作品があんまり残らなかった。旧版と比べると、戸板康二が消えちゃってるでしょう。
大矢  そうなの、そうなの! どんなジャンルにも“〝 最初の作品”〟 ってあるじゃないですか。私、「日常の謎」の元祖って戸板康二だと思ってるんですよ。
杉江  『グリーン車の子供』とか。
大矢  「日常の謎」がジャンルとして定着したいま、パイオニアである北村薫の『空飛ぶ馬』( 17 位)が評価されるのはすごくよくわかるんだけど、その一方で『グリーン車の子供』が入ってこないのは残念だなあ。復刊されて再び読めるようになったのに、一作くらい戸板康二、入っていいのにと思ったんだけど。

未読です。何度も申し訳ない。戸板康二氏については名前もおぼろげ。團十郎とかの本を書かれてる、くらいしか。

位置: 272
千街  新本格の初期作家に関してもう少し細かく見ていくと、山口雅也『生ける屍の死』( 15 位)、有栖川有栖『双頭の悪魔』( 22 位)、歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』( 36 位)、我孫子武丸『殺戮にいたる病』( 80 位)など、やっぱり何か一作「これ」という作品がある人は強い。

どれも未読ですねぇ。恥じ入るばかり。

とりあえず欲しい物リストには入れておきます。

いやもう、ほんと、読書家気取りでお恥ずかしい。気取ってないけど。
でも未読のものがこんなにあるよ!と言われると嬉しいやら恥ずかしいやら。
一生の趣味に出来るね。

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