『母親やめてもいいですか』感想

子育て中のあたくし。
タイトルでうっかりヤラれてしまい、思わず購入。
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内容はタイトル通りの重いもの。だってサブタイトルが『娘が発達障害と診断されて…』ですよ。そりゃあ、何の思い入れも無くは読めません。

しかしこういう育児モノというのは兎にも角にも面白い。
『ママはぽよぽよザウルスがお好き』だとか『毎日かあさん』だとかが代表例ですかね。
漫画だと『ママはテンパリスト』『たまご絵日記』あたりでしょうか。
あたくしは父ですが、お母さんたちの子育て奮闘記は、とにかく面白い。
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子どもというのは大人と変わらず十人十色。
社会性が身についていない分、自由そのもの。

我が子のその『十色』ぶりが世間から逸脱していたときの不安や、
ついうっかり『このガキ!!』と思ってしまったときの自己嫌悪は、他の社会生活ではなかなか味わえないものです。

今回の作品も、そんな中での所業のこと。
我が子が『広汎性発達障害』だと診察されて思わず思いつめてしまったり、自傷的、狂気的になる母親のことを見つめる目には自然と涙が貯まります。そうそう、子育てって客観的ではありえませんから。主観によって支えられざるを得ないジャンルですから。

最終的にどうなるか、ってのは全く想像の斜め上でした。結果、こうなるんだ!?みたいな。

やはり子どもは「ありのままで愛する」ことが大切なのだなぁと頭では再理解した、とうのが感想。
常識とか、倫理とか、そういうもので規範をつくるのに向かない、アナーキーな世界なのですよ、育児というのは。

モンスターペアレンツ、いわゆるモンペってぇのも流行っている(?)と言いますが、それもいわゆる主観の賜物。けして褒められた所業ではありませんが、子育てというのは「主観で行うもの」というのはあたくしの中でほぼ間違いないことだとして受け入れつつあります。

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