傑作です。今更言われるべき言葉ではないでしょうけどね。
数多くの傑出した黒澤監督作品の中でも、特に観客のみならず世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作。これ以降「荒野の七人」「宇宙の七人」など、この映画を手本とした作品が多く作られたのは周知の事実。時は戦国時代のとある貧しい農村。農民たちは野盗と化した野武士たちの襲撃を恐れ、おののいていた。そこで村を守るために用心棒を雇うことを決意、食うに窮する七人の侍を探し出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。複数のカメラワークによる迫力ある立ち回りのシーンは見事。
しかし、とてもいい。
中二の時、古文の先生に授業で観せられたときは、あんまり分からなかったんですよね。良さが。今は分かる。すごい。
農民が落武者を狩るということ、農民の隠し田畑、それを知っている菊千代の無念。三船敏郎いいわー。
相変わらず久蔵めちゃカッコいいし。宮口精二に惚れる男女は多かったはず。
戦略家としての志村喬もいい。命短しーでブランコ漕いでいる哀愁もしっかりある。
戦闘シーンの迫力が、何よりすごい。
そして、たしかに勝ったのは百姓だ。
The following two tabs change content below.
都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
最新記事 by 写楽斎ジョニー (全て見る)
- 坂口安吾著『不連続殺人事件』感想 何度もいうけど『ナイルに死す』だよね - 2023年9月24日
- 青木冨貴子著『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く―』感想 よく知らんかったが凄いことだね - 2023年9月16日
- 八目迷著『夏へのトンネル、さよならの出口』感想 読みやすくて恥ずかしい良いラノベ - 2023年9月14日