映画『七人の侍』感想 25年ぶりに観た

傑作です。今更言われるべき言葉ではないでしょうけどね。

数多くの傑出した黒澤監督作品の中でも、特に観客のみならず世界中の映画人に多大な影響を与えた代表作。これ以降「荒野の七人」「宇宙の七人」など、この映画を手本とした作品が多く作られたのは周知の事実。時は戦国時代のとある貧しい農村。農民たちは野盗と化した野武士たちの襲撃を恐れ、おののいていた。そこで村を守るために用心棒を雇うことを決意、食うに窮する七人の侍を探し出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。複数のカメラワークによる迫力ある立ち回りのシーンは見事。

しかし、とてもいい。
中二の時、古文の先生に授業で観せられたときは、あんまり分からなかったんですよね。良さが。今は分かる。すごい。

農民が落武者を狩るということ、農民の隠し田畑、それを知っている菊千代の無念。三船敏郎いいわー。
相変わらず久蔵めちゃカッコいいし。宮口精二に惚れる男女は多かったはず。
戦略家としての志村喬もいい。命短しーでブランコ漕いでいる哀愁もしっかりある。

戦闘シーンの迫力が、何よりすごい。
そして、たしかに勝ったのは百姓だ。

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