『紙の砦』 やっぱり手塚先生は凄い

かつて父親の本を読ませてもらって以来、久々に手塚作品に触れましたが、やっぱり面白いですね。

太平洋戦争の末期、戦火にさらされた大阪の町で、すきっ腹をかかえながら好きな漫画の道にうちこむ一人の少年がいた……。表題作「紙の砦」他、巨匠手塚治虫が青春時代の思い出を綴った6編を収録して贈る自伝的作品集!

全然イメージ湧かないけど、手塚先生ってやっぱり大阪弁だったんでしょうか。登場人物はわりと基本的に関東弁のような気がしていたけど。

自伝的作品が多いだけあって、舞台が大阪なんですが、そこではやっぱり大阪弁。イメージ無いですね。

『どついたれ』、完結してほしかったな。『グリンゴ』でしたっけ。あれも最後までみたかった。

戦争の話は、大概、水木しげる先生の作品が僕の歴史認識に横たわっているんですが、同じように手塚先生も生き延びていたんですよね、というか、都市にいた人たちはみな、そこを生き延びてきたんですよね。

すごい話や。いま逆に連携を強めているってんだから、人類って不思議。

手塚作品にある不条理さの根本を、すこし垣間見たような気がしました。

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コメント

  1. yagi より:

    大阪の人間からしたら手塚先生が大阪弁なのは全然違和感ありませんわ。
    先生の住んではったところはバリバリの大阪ですからね。
    むしろ親近感が出ます。

  2. >yagi様

    そうなんでしょうね。ブラックジャックやアトムの登場人物は大概関東弁だった記憶があるので、先入観がありました。
    お話になる言葉も大阪弁だったんでしょうか。