『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』はツッコミづらい 1

最初から「言い訳」って言っちゃっていますからね。弁明です。
だから更に「でも勝てよ」とは言いづらい。

しかし名著ですね。
お笑いをわかりやすく分解してくださってる。

2018年、M-1審査員として名を轟かせた芸人が漫才を徹底解剖。M-1チャンピオンになれなかった塙だからこそ分かる歴代王者のストロングポイント、M-1必勝法とは? 「ツッコミ全盛時代」「関東芸人の強み」「フリートーク」などのトピックから「ヤホー漫才」誕生秘話まで、“絶対漫才感”の持ち主が存分に吠える。どうしてウケるのかだけを40年以上考え続けてきた、「笑い脳」に侵された男がたどりついた現代漫才論とは? 漫才師の聖典とも呼ばれるDVD『紳竜の研究』に続く令和時代の漫才バイブル、ここに誕生!

塙さん、この間の球辞苑での徳井さんへのいじりとか最高でした。
変に出しゃばらないところとかが爆笑問題とも違ってまた良い。

位置: 193
漫才はボケで笑い、ツッコミでさらに笑うというのが理想です。ボケを倍にするか、三倍にするかはツッコミにかかっています。

ナイツは土屋さんにスポットが当たることも多いと思うのですが、コンビとしてはやはりそのほうが「美味しい」ってことですよね。

位置: 221
でも、キングコングはすでにテレビスターになるんだという覚悟が感じられました。それが髪形や服装からにじみ出ていました。
やや話が 逸れますが、総じて、関西芸人は舞台衣装に、ものすごくこだわっているコンビが多いように思います。スーツにネクタイというコンビが多い。「汚れは売れない」という上方の教えがあるからだと思います。

大事な教え。
ミキとか和牛もきっちり着てるもんね。

位置: 258
ただでさえ毎日、寄席の舞台に立っているので、それ以上やってしまうと自分たちの中で鮮度が薄れていってしまうんです。その「飽き」が本番でも出てしまう。ともすれば、機械がしゃべっているような感じになってしまうことがある。

位置: 263
当たり前のことだけど、本番では、互いに「初めてしゃべってる」「初めて聞いた」という風を装ってしゃべります。ボケが変なことを言ったら、ツッコミは「何を馬鹿なこと言ってるんですか」と驚いた顔をします。その驚きが噓くさく見えると、お客さんの共感は得られません。  あと、ありがちなのが、慣れてくると相手のセリフを聞き終える前に次のセリフを言っちゃうんだよね。言葉をかぶせてしまうのは論外ですが、この状況でこう言われたら、普通、少し間ができるだろうというところで、すぐに返してしまう。お客さんは瞬時に、不自然さを感じ取ってしまう。コンマ何秒のズレですが、そういう違和感は、お客さんに伝わってしまうものです。

あまり稽古しないほうがいい、ってことの説明。
一之輔師匠や白酒師匠も同じようなことをおっしゃっていたような。もちろん、血反吐が出るまで稽古する必要があるときもあるでしょうけど。
腹に入ったら今度は思い出すように演るほうがウケるよ、ってことですね。噛み砕く作業が必要になる分、共感を得やすい。

位置: 354
怒りは感情の中で、もっとも熱量が高い。短時間でお客さんに何かを伝えようとしたとき、いちばんインパクトがあるのだと思います。
そこへいくと、おぎやはぎのパッと見は、なよっとした優男です。しかも、芸風も温厚そのもので、世間とも折り合いをつけています。その折り合いのつけ方がナンセンスでおもしろいのですが、いずれにせよ、怒りとはもっとも遠いところにいるコンビでした。

あれがいい、と当時は思ったもんですよ。
今だってあの温度のお笑いが好き。怒りの芸風というのは好みじゃないのかも。

位置: 452
松本さんはスリムクラブのネタに「九六点」をつけました。「時間が惜しくないのか」と、その勇気を 讃えていました。笑いの神様にこう言わせたということは、スリムクラブのネタは最大の革命と言っていいかもしれませんね。

すごいよね、スリムクラブ。革命でしたね。

位置: 485
M-1を100メートル走とするなら、過去、最速記録を 叩き出したのは〇五年王者のブラックマヨネーズだと思います。

どんどん同業者を褒める。

位置: 500
最近のさまざまな賞レースを観ていると、特に自虐ネタが多いような気がするんですよね。ひな壇系の番組への出演を意識して、自分のキャラを安易につくろうとし過ぎているのではないでしょうか。
太っていると、デブネタ。ハゲていると、ハゲネタ。容姿に自信がないと、モテないネタ。売れてないと、暇ネタ。それらは、ネタとは言えません。フリートークの分野です。
二〇一八年の『女芸人№1決定戦 THE W』は彼氏いないネタばかりで、正直、観ていてしんどくなりました。

そして厳しいことも言う。やはり寄席演芸界の方ですね。あくまで「ネタ」で勝負してほしい。芸人ロマン爆発。

位置: 510
テレビは、イケメンの役者が来たら、女芸人にいちいち「カッコいいですね」と言わせるような風潮があります。僕は大嫌いなんですけどね、あれ。女芸人も内心は「そんなのいいだろ」と思っているのではないでしょうか。

女芸人の反対は男芸者。まぁ、そうですわな。
そもそも女芸人の需要され方が演芸界とテレビでは違うっつーことですね。わかっちゃいるんだろうけど、苦言を呈したくなるんでしょうな。

位置: 524
ダウンタウンはフリートークを芸にしたという見方をされますが、厳密には違います。ネタを発明したのです。漫才を徹頭徹尾ネタで通したから、フリートークが余った。二人は人間自体もおもしろいので、その余りすら芸になったということに過ぎません。

溢れ出るダウンタウン愛。
やはり皆さん、特にこの世代は、ダウンタウンへの敬愛が溢れ出てる。みんな大好きだったんですね。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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