ほんと、この方の漱石本に外れなしですよ。
[amazonjs asin=”4040672038″ locale=”JP” title=”漱石とはずがたり 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)”]
語っていることはほとんど、『先生と僕』と変わらないんですけれどもね。
作者が具体的に出てくること、四コマのルールに縛られて無くていいこと、などもあって、こちらのほうが分かりやすく狂気的な愛を感じることが出来ます。
目次だけで、もう、楽しい。
1話 夏目先生とお札の話
2話 夏目先生と写真の話
3話 夏目先生と痘痕の話
4話 夏目先生とヒゲの話
…
漱石の痘痕(あばた)の話なんかはご自身で『我輩は猫』の中で根多にされているほどで、なかなか入り組んだコンプレックスだったことが伺えます。
ヒゲは大病の前後で形が違うんですって。これは知りませんでした。
寺田寅彦との関係の話とか、「いい性格」している話とか、読んでいて楽しい物ばかり。
意外と知っていることも多く、「やっぱり自分は漱石が好きだったんだなぁ」なんて一人感慨にふけったりします。
また、やはりというべきか、固いファンがいるらしく、続巻もしっかり出ていて嬉しい。
漱石の話だけで漫画が連載出来るなんて、嬉しい限り。日本に生まれて良かったとすら思えますな。
The following two tabs change content below.
都内在住のおじさん。
3児の父。
座右の銘は『運も実力のウンチ』
最新記事 by 写楽斎ジョニー (全て見る)
- 永井荷風著『断腸亭日乗』感想 これも何がいいのか……? - 2023年3月20日
- 永井荷風著『濹東綺譚』感想 何が良いのか - 2023年3月18日
- アンデシュ・ハンセン著『スマホ脳』感想 結論ありき感はある - 2023年3月16日