映画『真夜中乙女戦争』感想 リアリティなど不要

最初は「え、なんで?」と思っていましたが、一時間くらい観てたら「あ、そういう映画じゃないんだな」と判断し、最後は納得していました。

若者を中心に圧倒的支持を集める作家Fの小説「真夜中乙女戦争」を、「弱虫ペダル」の永瀬廉(King&Prince)主演で実写映画化。上京して1人暮らしを始めた大学生の“私”は、友達も恋人もできず鬱屈とした日々を送っていた。そんな中、「かくれんぼ同好会」で出会った冷酷で聡明な“先輩”に惹かれていく。さらに、圧倒的カリスマ性で他人の心を一瞬で掌握してしまう謎の男“黒服”との出会いにより、退屈だった私の日常は一変。始めは他愛のないイタズラを繰り返す彼らだったが、ささやかだった反逆は次第に過激さを増し、「真夜中乙女戦争」という名の東京破壊計画へと発展していく。“先輩”を「貞子」の池田エライザ、“黒服”を「アルキメデスの大戦」の柄本佑が演じる。監督・脚本は「チワワちゃん」の二宮健。

タイトルが好みだったので、映画館で飛び込みで視聴。
結果、好みだったのはタイトルだけでした。

乙女とは言うけど乙女の要素なし(じゃあ乙女の要素ってなんだと言われれば口をつぐむしかないけど)。黒服のカリスマ性も感じなかったし池田エライザさんとの距離の詰まり方も意味不明。てかあんなサークル、入らないでしょ。秘密結社か。

リアルな生活苦や授業のつまらなさという点が浮き彫りにされて、現実感のない個性だけがスクリーンに淡々と映し出されていく。東京タワーってのもそういう意味かね。もはや意味もなく、ただ存在感だけがあるという点。

カメラアングルなどはドラマなどではなく、非常に映画的な感じで撮られていて、詳しくは分からないけど「映画みてるなー」という感じだけはたっぷりと感じました。これを虚無というなら虚無だし、ファッションとわれればそうだなという感じ。強く否定する気はしない。ただ、あんまり好みの映画ではなかったですね。リアリティを排除して、「なんとなくわかる」を集めたような印象。

あたくしの頃だったらセカイ系みたいな言葉で括られていたろうなぁ。
懐かしくなりました。最終兵器彼女をみて涙した十代。

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