『NHK 新版-危機に立つ公共放送』 やっぱりきな臭い…

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やっぱり安倍首相のやり方や考え方に感心しません。

創設以来最大の危機に直面しているNHK.現政権に「乗っ取られている」と危惧する著者が,公共放送の役割を根本から見つめ直す.権力による不当な支配をはね返して,現状を打開していくためには,いま何が必要なのか.密着取材歴35年,NHK研究第一人者が,克服すべきすべての課題に鋭くメスを入れる.定評ある前著を全面改訂して問いかける緊急提言.

この間読んだ本と、まぁ、ある程度一緒のことを言っていました。
おんなじ論調の本を重ねて読むのはあんまり感心しないことなんですけどね。
結論ありきの読書というのは、どうも、好きではない。

とはいえ、専門家の間でも同じように危機感というか感心しない思いを持っている人がいるというのは心強いですが。

位置: 88
NHK籾井体制の船出は、最初から波乱に満ちていた。  「(従軍慰安婦問題について)戦争国なら、同じような制度は、どこにでもあった」「(特定秘密保護法について)国会を通ってしまったのだからカッカしても仕方がない。これが必要だと政府が説明しているのだから、様子を見るしかない」「(国際放送での領土問題の扱いについて)政府が右ということを左というわけにはいかない」。  二〇一四年一月二五日の就任記者会見で籾井勝人新会長が行った、これら一連の問題発言は内外に衝撃を与えた。日本を代表する公共放送のトップが、ときの政権と寸分たがわぬ主張を展開したのだ。

やっぱりここよね。これは本当にいけない。
戦前か!ってね。

位置: 526
BBCのジャーナリズムとしてのあり方で、しばしば引き合いに出されるのは、八二年のフォークランド戦争のときに見せた客観的な報道姿勢である。
イギリスとアルゼンチンは、この年、アルゼンチン軍がイギリス領フォークランドを占領したのをきっかけに全面戦争に突入した。このフォークランド戦争の取材と放送に際して、BBCはイギリス軍をわが軍(our troops)とは呼ばず、あくまでも英国軍(British troops)という三人称の呼称の使用に徹し、時のサッチャー首相らから激しい非難・攻撃を受けた。なぜ、BBCはわが軍という呼び方を避け英国軍という言葉を使ったのか。それは、ジャーナリストにも国籍があり、戦争になると、とかく愛国的感情にとらわれて、客観的で冷静な報道が妨げられると考えたからである。このときもBBCは政府の非難・攻撃に耐え、自らの考え方を貫き通した。

何でもかんでも欧州を引き合いに出すのはナンセンスではありますが、やっぱり姿勢として立派だと思うのはこういうところ。
「政府と反対を向く訳にはいかない」と日和見を堂々と宣言する公共放送とは違う。
かっこいいし、正しいと思います。

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都内在住のおじさん。 2児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』
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