書籍版『ご本、出しときますね？』感想2　この番組好きだったなぁ

2020/12/8 本

小説より小説家のほうが面白くっちゃいけないんだろうけどね。本当は。

小説家って面白い！　無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と、２０人の作家たちが“自分のルール”を語りつくす。　大人気番組、ついに書籍化！　西加奈子／朝井リョウ／長嶋有／加藤千恵／村田沙耶香／平野啓一郎／山崎ナオコーラ／佐藤友哉／島本理生／藤沢周／羽田圭介／海猫沢めろん／白岩玄／中村航／中村文則／窪美澄／柴崎友香／角田光代／尾崎世界観／光浦靖子

でも小説家って生き物が面白いんだから仕方がない。

位置: 2,648
若林　「あー死んだろ」って思ったときは動けないですね。
西　　死にかけてんねんな。
若林　そして音楽は、パワーにやられちゃうときがあるから。下りすぎちゃうか上がりすぎちゃうから、それもよくない。

これ、すごくよく分かる。
音楽ってパワーすごいの。もう、圧があるし、心持ってかれちゃうから。

位置: 2,728
若林　根はいい人がちょっと悪いことをしてしまったときに、「あいつは悪い人だ」って糾弾する人って、メチャクチャ自分のことを正義だと思ってる。自分にそういう部分がないと思ってるから。それって怖いよね。俺そのときのスタジオ、超怖いなってビビる。全体主義っぽくて、「これ、暴動から革命が起こるときの空気じゃん」って。
西　　正義って優しくないもんね？
若林　自分のことを完璧に「善」だと思ってる、その勢いが怖い。
西　　他人を糾弾するときの人の目って、ガーッと見開きすぎて真っ黒なんだ

本当にそうよ。自分に正義があると思っているときの人間の対応が、その人の本性ですよ。そこで紳士的にいられるかどうか。そこが問題だ。

番組も何度も観たし、本も読んだ。あとは2期があるといいなー。