『予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~』感想_1 正義の違いは難しい

どんな薬でも、価値観を変えるのは難しいです。

効果、副作用、制度、陰謀論……本当のところどうなの?の疑問に感染症界のエースが答えます。ワクチン問題の好き嫌いと正邪を切り離し、読者を新たな視点に導く新しいワクチン論。

だからどれだけ理論を積み重ねても「嫌い!」でお終いになることも多々ある。
これはもう、治すとかそういう話じゃないんだな。

位置: 216
種痘は天然痘のワクチンですが、死亡率 30%というこの恐ろしい病気は、現在、地球上から姿を消しました。

牛痘ってやつだね。江戸時代、輸入するのに苦労した話を聞いています。

位置: 245
日本脳炎ウイルスを豚が持っていて、その豚を刺した蚊がウイルスを有するようになる。その蚊が人を刺すために、脳炎が発症するのです。一度脳炎を発症すると死亡率は 20%程度と高く、治療法が確立していません。したがって予防が大切、ということになります。

死亡率20%で治療法なし。
調べたら悪化するのは100~1000人に一人。
これってやばいね。日本脳炎は打ったほうがいい。

位置: 256
2009年になって、ようやく副作用の少ない新しいタイプのワクチンが使用されるようになったのですが、この空白期間に、それまで非常にまれだった日本脳炎が復活してしまったことは大きな問題となりました。

位置: 260
予防接種をやめてしまうと感染症が増える。このことは予防接種が感染症を減らすのに寄与していることを示唆しています。

予防接種をどう捉えるかね。
ゼロリスクではないけれど効果的、ってところかしら。

位置: 296
では、放っておいてよい病気かというと、そういうわけではありません。なぜかというと、インフルエンザは流行しやすいので、たくさんの患者さんが発生するからです。個々の死亡率は低くても、患者数がべらぼうに増えると、死亡者の数は増えてしまいます。

間違いないね。インフルエンザは危険。
死亡者数の増加は一つの指標。

位置: 317
ウイルスと細菌は違うのです。どう違うのかというと……うーん、一番手っ取り早くいうと、抗生物質が効かないのがウイルス。抗生物質で殺すことができるのが細菌。

位置: 320
あと、普通の顕微鏡(光学顕微鏡)で見えないほど小さいのがウイルス、見えることが多いのが細菌です。

位置: 322
1918年にインフルエンザが大流行した時(これを俗に「スペイン風邪」と呼んでいます)、ウイルスがその原因だとは分かっていませんでした。患者さんの検体を顕微鏡で見ると細菌が見える。うん、これがインフルエンザの原因じゃないかと「勘違い」したのです。これがインフルエンザ菌。つまり、インフルエンザ菌は「インフルエンザの原因と勘違いされて名付けられた」からこのような名前なのです。紛らわしいから、誰か改名してくれないかな。
そのインフルエンザ菌には、タイプbというのがいます。長いので、Hib( Haemophilus influenzae type b)と略されます。「ひぶ」と読むことが多いです。Hibは子どもの命に関わるような重症の感染症、細菌性髄膜炎とか急性 喉頭蓋 炎 の原因として知られています。

このあたり、素人には分かりづらい。
インフルエンザ菌はインフルエンザの原因ではない。インフルエンザウイルスが原因。

インフルエンザ菌のタイプbがヒブ。

位置: 356
まず、ワクチンで予防する病気の多くは、ウイルス性の感染症です。ウイルスには抗生物質は効かないのでしたね。ですから、こうした感染症に関しては、抗生物質がワクチンの代わりをしてはくれないのです。
次に耐性菌の問題があります。インフルエンザ菌にしても、肺炎球菌にしても、抗生物質を使っているとだんだん耐性菌が増えていきます。抗生物質ばかりに頼っていると、耐性菌が増えて大事な抗生物質が効かなくなってしまうのです。ですからワクチンでしっかり予防をして、抗生物質をあまり使わないようにした方が得策です。

ウイルスには抗生物質は効かないし、菌に対する抗生物質は耐性菌を増やすから、ワクチンがいい。ワクチン推奨です。

もちろん、ワクチンもゼロリスクではないけれど。

位置: 376
我が国では1986年から、母子感染予防のためのHB(B型肝炎)免疫グロブリンとHBVワクチンの接種事業が行われていますが、WHOが推奨する小児の定期接種には至っていません。近年ようやく性感染症たる水平感染についても重要性が認識されるようになりましたが、多くの小児はB型肝炎ワクチンの接種を受けていません。

日本は、開発はするけど運用は遅れている、というのがワクチン。とのこと。
あたくしも何でもかんでも予防接種するべき、とは思いませんがね。

ただ、リスクとリターンを考えて打つべきかどうか検討すべきでしょうね。

位置: 478
日本の医療行政はもっと場当たり的で短慮です。
要するに、その行動原理は「批判されたくはない」「叩かれたくはない」です。

行政ってそういうもん。

位置: 500
ダブルバインドな状態とはつまり、成熟した大人であれば避けることのできない 宿痾 のようなものです。成熟した大人が扱う事物のほとんどは、「あちらを立てればこちらが立たない」微妙な難しい問題です。

ワクチンはゼロリスクではない。オール・オア・ナッシングで生きる人達は、全推奨か全反対かに分かれてしまうけど、そこはちがう、という指摘。

位置: 505
成熟とはあいまいさと共に生きていく能力のことだ、 ……といったのはフロイトでした。

フロイト……苦労してんな。

位置: 576
メディアに情報を開陳しなければならない義務など、実はどこにもないのです。むしろ、これだけ情報開示のツールが増えたのですから、なにか開示しなければいけない情報は、自分のホームページやブログかツイッターか、そういう媒介を介して公開すればよいではないですか。

でもそれじゃ、何を信じていいかわからない人たちが変な情報を掴んじゃうんですよ。昨今の陰謀論などみれば明らかで。ブログやツイッターをソースにしちゃダメ、ってのは現代人の常識にすべき。

位置: 611
予防接種とは多くの場合、少数の病気になってしまう人を念頭に置いた、多数の人への措置なのです。

自分は少数にはならないから関係ない、って人をどうするか。
残念、ですませていいのか。

位置: 616
要するにここで申し上げたいことは、予防接種を打っても打たなくても、多くの方には何も起きない、ということです。
これが予防接種の本質です。

位置: 619
予防接種を行う価値のあるワクチンというのは、この「予防接種をせずに病気に苦しむ人」と「予防接種を打って副作用で苦しむ人」とを比較し、前者が後者よりも大きい場合(単純に数的な問題ではないので、ここでの「大きい」はいろいろなことを意味しています)をいうのです。

本著の一番大事なところね。

天秤にかけて打つもの、ってことだ。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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