『神様ゲーム』につづいて読了。ノンストップで読ませる。
相変わらず性格の悪い本をお書きになる。
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隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―
「もし本格学園ミステリに神様がクラスメイトでいたら」という下手な大喜利のお題そのままの設定から繰り広げられる、とんでもなく読みやすくて読み応えのある本作。
真面目に書いているんだけど、必ずどこかで”茶目っ気の強すぎる”悪ふざけをするあたりはさすがの麻耶作品かと。
今回は『神様ゲーム』よりも周りの人間が曲者で、鈴木(神様)を利用するような奴らばかり。
鈴木(神様)もそれを若干楽しんでいるかのよう。
「主人公を試している感」がすごくて、これはジャンプ漫画の修行かと思うような。
こういうアクの強い作品は好き嫌い分かれて当然なのに、Amazonとかだと概ね高評価なのでびっくり。
ま、この手の作品は好きな人じゃないと読まないか。
唸るような謎解きと、後味の悪い結末。そして笑うしか無いような性格の悪い悪ふざけ。
これらが高レベルで凝縮されている本作。素晴らしかった。
でも、どちらかというと『神様ゲーム』のほうがあたくしは好きかな。
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